JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア便り

小さな教室から世界を変える--南の島の環境授業レポート

Apinun (トクピジン語でこんにちは)!青少年活動でオロ州ポポンデッタに派遣されているYuです。
今回は、理科の授業や日本との交流授業を通じて、子どもたちと一緒に環境問題について考えた取り組みをご紹介します。


日本とのオンライン交流授業

大阪府堺市立日置荘小学校とポポンデッタ小学校でオンライン交流授業を実施しました。

文化紹介に続き、ポポンデッタの子どもたちは、自分たちの町が抱えるごみ問題について発表しました。

土壌汚染が植物や動物、さらには人間に悪い影響を及ぼすことを知り

ごみは適切な場所に捨てること」「ゴミ拾いをすること」が大切だと自分たちの言葉で伝えました。

一方、日置荘小学校の子どもたちからは地球温暖化」とその対策に関するプレゼンがあり、

PNGの子どもたちにとって初めて知る内容も多く、環境問題への理解が深まる機会となりました。

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動画で知る、地球温暖化とSDGs

交流授業後、子どもたちが「地球温暖化」や「SDGs」について知らないことがわかったため、理科の授業で補足学習を行いました。

地球温暖化の説明動画と、気候変動によって沈みつつある国「ツバル」のドキュメント映像を視聴。

初めて目にする深刻な映像に、子どもたちは驚き衝撃を受けていました。

担任の先生からも「地球に住むすべての人が一緒に環境問題に取り組まなければならない」という力強いメッセージが伝えられ

子どもたちの意識を大きく揺さぶったようです。

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現地語で伝える環境メッセージ

さらに、過去の協力隊員が作成したトクピシン語の紙芝居「Poipoi na Pipia Monsta(ポイ捨てとごみモンスター)」を使い

ポイ捨て問題について伝える授業も行いました。

現地語で展開されるストーリーに子どもたちは大喜び。

身近な言葉で伝えることで、

「ごみはゴミ箱に捨てるべき」という基本的なルールへの理解がより深まりました。

今回の取り組みを通じて、まず「知る」ことの大切さ、そしてその先にある「行動する」意識を育てることの重要性を改めて感じました。


これからも、子どもたちと一緒に、小さな一歩を積み重ねながら環境を守る学びを続けていきたいと思います。

この記事について、もっと詳細を知りたい方はこちら→WANTIM 14号

写真や動画はこちら → @briidge_png_jpn(Instagram)

他のPNG隊員の記事 → JICA海外協力隊 世界日記(パプアニューギニア)

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